今こそ選びたい!未来に繋がる

オーガニックフラワーを選ぶ理由

Bene2023.05.04

暮らしの中にあるだけで、

不思議と幸せな気分になる「花」。

 

色とりどりの花を飾って、

部屋の雰囲気をリフレッシュしたり、

 

春には桜、夏にはひまわりなど、

自宅で季節を感じられるのも

楽しみのひとつですよね。

 

その美しさの陰では、農薬や肥料を多用して、環境に大きな負荷をかけながら

生産されているケースもあります。

 

今、農薬や化学肥料を使わない

オーガニックフラワーや減農薬の花屋さんの注目を集めています。

 

今回は、従来の花が環境に与える影響と、オーガニックや環境負荷の少ない

選択についてご紹介します。

 

1.花に農薬と化学肥料を使用する理由

☑︎ 病気の防止 / 除草剤 / 害虫駆除

☑︎ 花を大きくしたり、茎を太く丈夫にする

☑︎ 必要な時期に合わせて咲かせるなど

 

2. 人への健康被害

農薬を散布する生産者は防護服を着てマスクをつけるものの、直接農薬を身体に浴び、吸引します。

生産者をはじめ、農場がある地域の住民も農薬が舞う空気を直接吸ってしまうリスクがあり、農薬そのものを体内に取り込む機会が日常的にあるということ。

 

化学物質に過敏な方はお花屋さんには入れず、結婚式やお葬式などにも出席できないことも。

花が多く飾られる空間に入ると、呼吸が苦しくなったりするなどの症状が出る方もいます。

 

3. 環境への被害

農薬は、毒性の低い薬剤の開発が進められているものの、まだまだ農薬による環境汚染は阻止するのが難しいのが現状です。

 

農薬は気化し大気汚染に繋がり、土に染み込み土壌汚染の原因にもなります。

そこから、雨で流れたり土壌から滲み出て、水の汚染にもつながります。

 

4.ミツバチの減少

ミツバチは、花の蜜を集めるだけではなく、私たちの毎日の食事に欠かせない野菜やくだものを栽培する農業の現場において、

果実を実らせるための受粉も行っています。

 

ミツバチ大量死への関連が指摘されているのが「ネオニコチノイド」系の農薬。

近畿大や筑波大、英ロンドン大などの研究チームが調べたところ、花粉などに残留している濃度の100分の1程度でも、

ミツバチなどの神経系に影響が出る可能性があると報告されています。

 

国連食糧農業機関(FAO)の試算によれば、ミツバチが絶滅すると、少なくとも世界の作物の3分の1が失われる恐れがあると報告しています。

 

5. オーガニックフラワーの選択

オーガニックフラワー(有機花)とは、化学合成された化学肥料や農薬を使用せず、生態系の自然循環機能をいかし栽培された草花や花木をさします。

 

土を活性化させ、水質を守り、優しい循環を生み出します。

 

■そのほかにも...

☑︎ 花の持っている自然生命力が高い

☑︎ 清楚で美しく、花の持ちがよい

☑︎ 花器の水が長期間腐敗しないなど

 

6.環境負荷が少ない「MPS」の選択

「MPS」とは、危険な農薬を使わない、農薬や肥料、エネルギーを出来るだけ低減して作った花に与えられるオランダ生まれの国際認証です。

 

MPSが誕生した1990年代、欧州では地球規模での環境配慮、消費者の安心安全確保という観点から、

小売グループが農産物を生産する共通の基準を定め、EUREP GAP(現在のGLOBAL GAP)として広がっていました。

 

そうした中、「環境に対する取り組みの要求」や「花き業界の社会的地位向上」のためにつくったMPSは、

欧米を中心に世界45カ国以上、約3,200団体が認証を取得しています(2018年時点)。

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