近年、海外だけでなく、
大豆ミートや豆乳やアーモンドミルクなどの
植物性食品が浸透してきた気がしませんか?
これには地球温暖化を引き起こす原因の一つ、二酸化炭素をはじめとした
「温室効果ガス」削減の手段のひとつに、
「食肉量を減らし」、菜食に切り替えることが推奨されていることが
理由の一つとして挙げられます。
これは日本に限った話ではなく、
むしろ欧米が先陣を切って動いています。
ベジタリアン、ヴィーガンが急増する背景には
どんなことが隠されているのか。
早速みていきましょう!
1.植物性の食事の需要が増加

環境・動物福祉・健康から欧米諸国を中心に、ベジタリアンなどの菜食人口が急増しています。
アメリカではヴィーガン人口500%増加。
イギリスでは5年間で3.6倍に増加。
イタリアでは政府レベルで10人に1人が菜食を実践しています。
2.イギリスでは大学の食堂で肉食メニュー禁止

ロンドン郊外のエンフィールドの自治区では、
2030年までに温室効果ガスゼロを目指しており、
2020年12月から公共行事の際はベジタリアンとヴィーガンの食事のみを提供することを発表。
ロンドンのゴールドスミス大学やケンブリッジ大学では
キャンパス内での牛肉禁止ルールを導入。
オックスフォード大学の学生組合は、キャンパス内の食堂で牛肉と羊肉を食べることを禁止するという議案が提出されています。
食生活の自由が失われるとの批判の声もありながら、イギリスの他の大学にも波紋が広がっているそうです。
3.学校給食にもベジタリアンメニューを導入

この動きはイギリスに限った話ではなく、
世界初の無料学校給食を実現したフィンランドでは、
肉料理、ベジタリアンに加えてヴィーガンが選択可能に。
ニューヨーク市のすべての公立学校で2019年から毎週月曜日に給食で肉類を提供しない
「ミートフリーマンデー(肉のない月曜日)」の取り組みを実施。
学校給食へのベジタリアンメニューの同期は様々ですが、
少なくとも気候変動対策のためにこれまでの食事を変える必要があるという認識が世界中で広まり、学校給食も見直しの時を迎えています。
4.2020年 アカデミー賞では全ての食事がプラントベースに!

2020年のアカデミー賞のセレモニーでは100%植物性のプラントベースの食事が提供されました。
芸術学科アカデミーは地球環境を考慮し、
アカデミー賞という話題になるシーンにおいてヴィーガン料理を提供することで動物食材が及ぼす環境負荷について一石を投じました。
国連の気候変動政府間パネルにおける研究者たちは、動物性食材が地球環境に及ぼす影響を問題視しています。
5.日々の食事の工夫で環境保護に
まだまだ危機感が低いといえる地球温暖化問題ですが、カーボンニュートラル(二酸化炭素削減)などの温室効果ガス削減に繋がる動きは加速しています。
週に1日お肉を食べないミートフリーマンデーや外食だけお肉を食べる、プラントベースのお肉にしてみるなど、一人一人が食肉の消費量を抑えることで、畜産がもたらす環境への負担を減らすことができます。
みなさんも、ご自身の食生活を振り返ってみてはいかがでしょうか?