こんにちは
ゼリーやグミ・シーツなど、凝固剤として使われている 「ゼラチン」。
例えば、グミの成分表示を見ると、主に
「ゼラチン砂糖、香料、その他添加物」とパッケージに書かれています。
さらっと「ゼラチン」と書かれていますが、
実は動物由来の成分からできていることを、みなさんはご存じでしょうか?
また、このゼラチン。
食品に使われているのは知っている方も多いと思いますが、
実は、食品以外にもさまざまな所で使われているんです。
今回は、ゼラチンの用途や成分のほか、
食品を含め、どんなものに使われているのかも合わせてご紹介します。
1.ゼラチンとは

ゼラチンは、動物性原料に熱を加えて抽出したコラーゲンが原料です。
北米:ヨーロッパでは豚皮
南米:牛皮
日本・インド:牛の骨や魚のうろこなど
ベルギーの映画製作者でジャーナリストのアリーナ・ニープケンズさんが監督を務めた
「グミの逆再生の作り方」動画が大きな話題となりました。
映像の途中で予想外に映し出されたのが「ブタの皮」です。
知っている人にとっては当たり前のことだが、知らない人にとっては衝撃的な映像かもしれません。
次のページでは、どんなものに使われているか見ていきましょう。
2.ゼラチンの用途①「食品」

※ 主に食用や医療用に使われる純度の高いものを『ゼラチン』に分類されます
■ 用途
ゼリー
ソフトカプセル
ハム・ソーセージ
ソフトキャンディ
ヨーグルト
ワイン・日本酒(清澄剤)
シャーベット
グミ・マシュマロ
ムース・ババロア
プリン
米菓子
餃子・小籠包など
■ 食品のゼラチンの代用として
「寒天」や「葛粉」などがあります。
他にも、海藻成分から作られたアガーや、果物由来のペクチンなども挙げられます。
3.ゼラチンの用途②「医薬品」

■用途
ハードカプセル
ソフトカプセル
シップ剤
トローチ剤
座薬
錠剤
止血剤 など
4.ゼラチン(にかわ)の用途③「写真加工」

画材など工業用に使われる精製度の低いものを『にかわ』と称しています。
写真フィルム
レントゲンフィルム
印画紙
印刷材料など
5.ゼラチン(にかわ)の用途④「工業用」

墨
食品模型
楽器用接着剤
研磨紙
マッチ
和紙
ガラス工芸
など