こんにちは
今回は、最近話題の古代小麦の一種
「スペルト小麦」をご紹介します。
簡単にスペルト小麦とは、現在広く利用されているパン用小麦(普通小麦)の原種にあたる古代穀物のこと。
スペルト小麦の歴史は古く、なんとヨーロッパでは9000年以上前に小麦の栽培が始まっています。
(日本では縄文時代早期!)
そんなスペルト小麦!
実は、全粒粉や米粉などを使用したヘルシーワードに続き、健康志向の高まりから近年注目されている小麦粉の一つ。
私の近所のパン屋でも、スペルト小麦のパンが焼けると即完売の鈴が鳴ってしまうほどの人気っぷり…!
では、そんなスペルト小麦が従来の小麦粉とどう違うのか、
また、それと合わせてスペルト小麦を使っているヴィーガンスイーツもご紹介します♪
1.小麦粉の気になる点

小麦に含まれるグルテンは、パンをふわふわに膨らませる役割があります。
しかし、腸内の悪玉菌を増やす作用があり、肌荒れや偏頭痛・血糖値の上昇・下痢などの症状が出る方も。
とくに、グルテンの中に含まれている「グリアシン」というたんぱく質が厄介者。
それは、品種改良や化学肥料により、グリアジンの量がさらに増加したと言われています。
行う理由として…
・大量生産が可能
・あらゆる気候に対応可能
・短い栽培期間で収穫ができるなど
2.スペルト小麦(古代小麦)の特徴①(栄養価)

小麦の重要な栄養は、「表皮(小麦ふすま)」と「胚芽」に多く含まれるものの、
それらは通常、製粉工程中で除去されています。
しかし、スペルト小麦は、栄養的に重要な物質は表皮と胚芽を除去した
「胚乳」の部分に多く含まれているので精白されても栄養素が残ります。
体内では形成されないリジンやスレオニンなどの必須アミノ酸を含み、
栄養素が豊富、また、低GIなため血糖値が急激に上がりにくく消化によいため、
胃腸の弱い方にも食べやすいのが嬉しいポイントです。
3.スペルト小麦(古代小麦)の特徴②(小麦アレルギーを発症しにくい)

スペルト小麦は現代の小麦と比較して、
アレルギーの要因とされるグリアジンが少ないため、アレルギーが発症傾向低いそう。
ヨーロッパにおける30年間の検証結果では、小麦アレルギーの方でも85~90%は発症していないそうです。
※グルテンフリーではありませんので、アレルギーの方が食する際は必ず医師のアドバイスを受けることが必要です。
4.スペルト小麦(古代小麦)の特徴③(環境や人に優しい)

スペルト小麦は強健な植物です。
その穀粒の例外的ともいえる厚い皮殻は、極端な天候異変や土壌条件に対処することができます。
特徴として…
・汚染物質や昆虫から内部の穀粒を守ること
・化学肥料・除草剤・殺虫剤・農薬を殆ど用いることなく、無農薬または低農薬で栽培することが可能など
5.スペルト小麦粉の押さえておきたいポイント!

難点:従来の小麦と比べダレやすい。
(お菓子):パウンドケーキやスコーンなど、オールマイティに使用可能。
▶︎固さをレシピに合わせて分量を調整すれば、薄力粉の代用として置き換え可能。
(パン):ダレやすいため、パンを作るには扱いが難しい。
▶︎ 食パンなど、型で焼くパンに最適。
6.スペルト小麦を使った人気ヴィーガンスイーツ

①チョコモカホイップクリーム
ヴィーガンドーナツをメインに、さまざまなスイーツを展開。
■特徴
有機スペルト小麦粉
有機きび砂糖
有機ココナッツオイルなどを使用
② FAREASTBAZAAR
・古代小麦のヴィーガンジェラートクッキーサンド(ピスタチオ)
■特徴
古代小麦
甘味料はアガベシロップや花蜜糖
菜種油を使用など