毎日のように食べる白米。
お米を炊くたびに毎回お米をとがなくていけないのが面倒に感じる日もあったり…。
そんなときに便利な無洗米、みなさんは使ったことはありますか?
今回は「BG無洗米が環境にやさしい4つの理由」についてご紹介します。
米のとぎ汁による環境汚染を防ぎたいという想いから、1991年に世界で初めて、一切とぎ洗いを必要としない「BG無洗米」が誕生しました。
BG無洗米は、とぎ汁を出さないだけでなく、添加物を使用しない製法で作られているのも特徴の一つ。
また普通米や、他の無洗米では実現出来なかった、環境にやさしいサステナビリティの観点でも注目したいポイントがあります。
これからお話しする、BG無洗米が環境にやさしいポイントや、より安心で安全なお米を選ぶポイントを、今後のお米選びにお役立ていただけましたら幸いです。
1.BG無洗米が環境にやさしい4つの理由
①「とぎ汁による水質汚濁の防止」
② 「節水効果」
③「肌ぬかを農業資源として再利用化」
④「CO2排出量を削減」
上記の4つのポイントをおさえて、さっそくみていきましょう!
2. BG無洗米(無洗米)とは
BG無洗米(無洗米)とは、白米でとぎ洗いして取っていた肌ぬかを、あらかじめ工場で取り除いたお米のこと。
普通のお米(精白米)は、玄米から胚芽と糠(ぬか)を取り除きますが、表面にはまだ粘着性のある肌ヌカが残っています。
無洗米はその肌ぬかをあらかじめ工場で取り除いているため、とがなくてもいいのが特徴です。
✳︎ BG無洗米の商品には、米袋にロゴマークが記載されています。
3. 環境にやさしい理由①
「とぎ汁による水質汚濁の防止」
米のとぎ汁に含まれる肌ぬかには、炭水化物や食物繊維 / タンパク質 / 脂質 / ミネラル / ビタミンなどが含まれます。
これらは、川や海での水質汚濁の原因物質の3要素に該当しています。
家庭から膨大な量のお米のとぎ汁が流されることにより、それらが海や川の底にヘドロとして堆積していき、川や海を汚染する大きな要因になっています。
そのため、BG無洗米(無洗米)はとぎ汁による水質汚濁の防止ができる「エコなお米」です。
4.環境にやさしい理由②
「節水効果」
3人家族のほぼ1日の米の消費量(3カップ約450g)のお米をとぐのに、平均で4,540mlの水が必要です。
これを1年間通して行うと、水の消費量は1,657,100 ml。
2lのペットボトルに換算すると828本強に相当します。
無洗米ならお米をとぐ必要がないため、828本分の節水になります。(参照:全国無洗米協会)
5.環境にやさしい理由③
「肌ぬかを農業資源として再利用化」
無洗米は白米表面の肌ぬかを物理的に取り除いた状態のお米のこと。
無洗米の製造方法の一つ「BG精米製法」と呼ばれる、精米されたBG無洗米の場合は、工場で取り除いた肌ぬかを回収して、作物栽培用の肥料や家畜の飼料として「再利用」することができます。
つまり、肌ぬかに含まれる窒素やリンが肥料として田畑に還り、再び米などの農作物をつくる材料となります。
化学肥料で窒素やリンを与えるよりも環境にやさしく、水汚染につながりにくいのが特徴です。
6.環境にやさしい理由④
「CO2排出量を削減」
米1kgあたりの米のライフサイクル全体で排出される二酸化炭素の総量(ライフサイクルCO2排出量)は、普通米の半分以下!
・普通米:114g
・BG無洗米:53g
(※ 参照:日本調理科学会誌掲載の資料)
BG無洗米は米とぎ工程だけでなく、製造工程でも水を使用しないため、炊飯用以外の水の上水処理と下水処理によるCO2消費がありません。
そのため、ライフサイクル全体でのCO2排出量を大きく削減!
7.その他にも安心・安全なお米選びの認証マーク
無洗米は製法によって、品質や環境効果が異なります。
そのため、日本で唯一の無洗米の審査機関である全国無洗米協会が定めた、4つの厳しい規格・基準に合格した「全国無洗米協会認証マーク」がついたお米を選ぶことで、より安心・安全なお米の選択に繋がります。
■ 4つの規格・基準
①製造時に異物を添加しない
②食味を落とさない
③環境に高負荷をかけない
④産業廃棄物を出さない
BG無洗米マークと併せて、ぜひ参考にしてみてくださいね♪